宮崎 比叡山・雌鉾岳
2005年4月30日〜5月5日
荒松・内野・小倉・坂地(記録)・田中・万福
★5月1日(雨)
フェリーを降りると、雨があがってどんよりとした天気。昼まで降らなければ岩も乾くなどと希望的観測をおこなうも、雨はまた本降りになってゆく。途中の道の駅で食料を買い足し、日之影温泉駅に直行し鋭気を養うことにする。
★5月2日(曇)
人気ルートの比叡山ニードル左岩稜に行くということで、暗いうちから起きて用意をする。ニードルの取り付きは千畳敷から5分ほど。山道にはいるところには、昨年なかった標示板が取り付けられていた。坂地−万福、田中−内野、小倉−荒松で取り付く。
【比叡山 ニードル左岩稜】
1P 坂地
1ピッチ目は、トップに立たないことを信条にしていたが、1ピッチ目をトップで登らないと、Y−とYのピッチが僕の番になるので先に登ることにする。離陸は緊張したが後は階段状を終了点へ。
2P 万福
万福さんがきれいに登っていくのを参考にして、後に従う。セカンドの気楽さ、残置カムのスリングに足をかけさせてもらう。

3P 坂地
すぐそこにニードルの頂上らしきものが見えるので、奇数ピッチをとって得したわいとほくそ笑んだが、そこは頂上ではなく、そこから先が長い長い。登りだしにピンがあったが後は全然無いので最初は適当にカムで支点をとっていたけれど、すぐ面倒になってきてどんどんランナウトし、ニードルの頂上に一番乗り。ニードルの頂上はみんなが集まれるほど広くはないので、万福さんの到着を待ってすぐコルに懸垂下降する。
4P 万福
問題のYのピッチ。ニードルからも観察したがルートの途中が濡れてヌルヌルテラテラ光っている。万福さんが濡れた部分をさけて左側から登り、濡れた部分の上でクラックの右側に出て抜ける。最初は濡れた部分をまっすぐゴボウであがろうかとも思ったが、その上のクラックの部分が核心なので乾いた岩を濡らしては悪いと思い万福さんと同じように乾いた部分から入っていくことにした。よくまあ見えないクラックにカムをセットしたなあと感心しながらクラックの右に出て登った・・・が、下のカムとロープをとり忘れてしまって登れない。仕方がないので上にセットされていたカムを持ってA0し、下のロープをはずしてカムを抜いたとき、A0していた手の指に激痛が走った。(何が起こったのか未だにわからない。下の支点に掛けてあったロープがあがり、A0していた指を岩に押さえつける力が働いたのか)一刻も早く指を解放したかったが、この手で体を引き上げると指がちぎれそうでこわい。上にいる万福さんに「ハッテェ〜!」と叫んで、ロープが張られたらすぐロープにぶら下がった。(痛恨のワンテンでした) 今回の岩登りもこれで終わりかと思う痛みもしばらくすると薄れてきたが、今度はドッと疲れが出てきました。
5P 坂地
最終ピッチ。先ほどの影響があったのか、簡単な方へ行ったらほとんど岩の部分が無く、木登りになってしまいました。(万福さんごめん)後に続くパーティには「岩登り」をしてほしかったので、大声で「右に入ったら木登りになるぞ!」と叫びましたが田中さんはきっちりヤブの中から現れました。小倉さんは快適やったと、「岩を登って」やって来ました。

【比叡山 第2スラブノーマルルート】
荒松さんと内野さんは比叡山の本峰まで縦走に行くというので、後の4人で駐車場まで降りましたが、下に降りたら田中さんが休憩モードに入ってしまったので、小倉・万福・坂地で取り付きが近い第2スラブに行くことにしました。第2スラブの取り付きは昨年登った第1スラブの取り付きのすぐ右です。
1〜3P万福、4〜6P坂地、7〜8P小倉で登りましたが、ピンが少なくてトポより難しく感じました。ルートを間違っていたのかもしれません。本当にここ第2スラブなの?っていう感じで登りました。最後は第1スラブ終了点の少し右に出ました。
★5月3日(快晴)
須磨労山の面々から、猫の乳首くらいのホールドをたよりに登るのよと言われた。「猫の乳首」は見たことも触ったこともなかったので、自分の乳首くらいかと不安になる。でも、メザシの頭でその「猫の乳首ホールド」を作ってもらうと、カミさんの乳首くらいあったので、これなら持ちなれているとひと安心。
【雌鉾岳 美しいトラバースルート】
キャンプ場で車をおいて(管理人が不在のため無料)しばらく車道を歩き、登山道を30分。取り付きへの分岐には比叡山にあったのと同じきれいな標示板が取り付けてありました。取り付きから見る雌鉾岳は広大なスラブだが、傾斜はゆるそう。万福−坂地、小倉−田中で登り出しました。
1〜3P 万福→坂地→万福
下から見たら簡単そうなゆるいスラブだが、ランナウトしていくとスピードが落ちて不安になってくる。止まると足が滑り出すような錯覚に陥るので、「滑らない!」と心に念じる。スラブは足でなく、気持ちで留まるものだと思った。

4P 坂地
ここからトラバースが始まる。ピンがないから、落ちたら歩いた距離だけ落ちる。
5P 万福
少し降りて、またトラバース。
6P 坂地
日本の岩場のルート図はすぐトラバースになっているが、実際は上にピンが見えているのでそこまで上がってからトラバースする。「庵ルート」のビレー点の真上に来たら直上する。中央バンドに出るので、バンドをへつるとビレー点に着く。上を見ると人工のボルトが一列に並んでいる。行き過ぎるとすぐ隣にスプリングスカイルートのビレー点があるので注意。
7P 万福
あぶみを持ってきたのは僕だけ。万福さんはスリングであぶみを作って登っていった。僕は真面目にあぶみで登っていった。6Pまでは1ピッチでヌンチャクを1〜2本しか使わなかったのに、ここから急にたくさん必要になる。
8P 坂地
このピッチも人工。途中にフリーでないと越せない部分があって「フリークライマー」になったように感じる。充実感に浸っていると万福さんがゴボーであっという間に上がってきた。ズルイ・・・
二の坊主の下の樹林のバンドでゆっくり休憩。
9P 万福
二ノ坊主と三ノ坊主の間の凹角を登る。一段上がったところでビレーをとったが、すべり台のような斜面をもう一段上がると目指すクラックの下に出る。ピン無し。
10P 万福
クラックは苦手なので万福さんに変わってもらう。ここもピン無し。すぐに二ノ坊主の上に出る。360゜さえぎるもののないすばらしい景色。谷をへだてた鉾岳スラブ・ビューポイントの大岩の上にたくさんのハイカーがいて、こちらを見ている。あんなところに立って危ないなあ、落ちたらどうすんねんと自分のことは棚に上げて心配する。

懸垂下降でもとの樹林のバンドにおりて、樹林帯に付けられた固定ロープにぶら下がりながら取り付きまで下りる。
時間があったので滝の下あたりまでハイキング。「美しいトラバースルート」取り付きから見た光景とは全然スケールの違うすばらしい光景に感動!日本にこんな所があるなんて想像もしませんでした。この風景を見るだけでも宮崎に行く価値ありです!
★5月4日(快晴)
午前中だけならクライミングできるので、全員で早く帰ってこられる3KNスラブルートへ行きました。

【比叡山 3KNスラブルート】
1〜2P 万福→坂地
昨年登ったTAカンテルートと同じ。2P目の終了点はバンドの右。
3〜6P 万福→坂地→万福→坂地
難しくはないがピンはほとんど無い。落ちたら30〜40m転がることになるので注意。
日之影温泉に入って、宮崎へ。土産を買って、フェリーで帰阪。
(記録:坂地)
宮崎 比叡山・雌鉾岳
出発の4月30日の昼頃、宮崎の内野さんからメールが入りました。
『今、残念ですが雨が降り出しました。』でした。このメールを読んで
去年の悪夢が蘇りました。
5月1日(雨)
日之影温泉に寄ってから庵・鹿川(ししがわ)に行きました。
5月2日(曇り)
★比叡山・ニードル左岩稜ノーマルルート(4時間15分)
万福=坂地
田中=内野
荒松=小倉
★比叡山・第2スラブルート(3時間40分)
万福=坂地=小倉
★比叡山ピークハント
荒松・内野
★休養
田中
5月3日(快晴)
★鉾岳・美しいトラバースルート(4時間40分)
万福=坂地
田中=小倉
★大崩岳ピークハント
荒松・内野
5月4日(快晴)
★比叡山・3KNスラブルート(2時間30分)
万福=坂地
田中=内野=小倉
★スケッチ
荒松
今回は、概ね、いい天気に恵まれて、上記の成果がありました。
庵・鹿川では、五右衛門風呂に入れました。初めての経験です。
来年のゴールデンはどこに行くのかな?私は比叡山・鉾岳に行きたい。
それでは
(小倉 福労メールより)
